マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
04 敵を知り己を知る-競合調査

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

競合調査のチェックポイント

競合店の調査は、新規出店の際はもちろん、お店を始めてからも重要です。
ある時、なぜか急にお客さんが減ったといったご経験は、皆さんも大なり小なりあるのではないでしょうか。その多くは、商圏内に新たな競合店が出店してきた事が原因です。
競合状況というのは、流動的で常に変化しているのです。
しかし、競合調査といっても、何をどのように進めればいいのか、分かりにくいと思いますので、地域に根ざした、個人店・専門店ならではの手法やチェックポイントをご紹介します。

最初に商圏を知る

まずは、自店の商圏を明確に意識しましょう。

商圏分析雛形

商圏分析雛形

(1) 図で把握

徒歩での来店が多い立地のお店なら、地図上にお店を中心に半径500m(徒歩6-7分)の円を書いてください。これが「基本商圏」です。
車での来店が多い立地のお店なら、お店を中心に半径1km(車で約5分)の円を書いてください。これが「基本商圏」です。
さらに、人口移動の少ない地域に特に有効な方法もご紹介しておきます。半径500mの円を書いた後、そこに、お店に一番近い小学校の学区を重ねてください。
※学区の地図は市役所などにあります。

小学校の学区というのは、地元の方にとっては土地勘がある場所のはずです。子供のころから慣れ親しんだ場所には、距離にあまり関係なく足が向きやすいもの。
そして、このAとBが重なっている地域、これがお店の「基本商圏」といえます。

(2) 歩いて把握

地図上で基本商圏を割り出したら、次は実際にその場所を歩いてみてください。そこに住んでいるor生活している方々の住まいや事業所を実際に見てください。

・大きな道路や線路や川といった、流れを分断する要素
・駅やショッピングセンターなど人が集まるポイント
・建設中の施設や建物のチェック 等々


地図だけではわからない、商圏の“ナマの姿”を肌で感じ、自店の商圏をさらに詳細に把握してください。