ナンバーワンではなく、オンリーワンのお店づくりを
前回(第9回「ご新規さんと常連さん、どっちが大切?」)で、地域に根ざしたお店が第一にすべきことは“既存客のフォロー”というお話をしましたが、実はもう一つ大事なことがあります。
それは、
お店のブランド化
飲食店のブランドといえば、
- ・道場六三郎プロデュースのお店
- ・ミシュランの三ツ星の付いたお店
- ・創業200年の老舗
こういったところがブランド店の代表格ですが、世の中のほとんどのお店はカリスマシェフもいないし、ミシュランの星も付いていないし、長い歴史もありません。
しかし、今は情報過多の時代。私たちが一日に触れる情報の量は、10年前に比べて格段に増えています。
おいしい料理と、心のこもった接客だけでは、なかなかお店を選んでもらえない。そういう時代です。
ですから、地域密着の個人店でも“お店のブランド化”が必要になってきました。もちろん全国的に有名になる必要はありません。自店が想定する商圏の中で、特定の用途に絞ってブランドを確立することができれば良いのです。