厳しい立地・エリアでも好調な理由とは
私が過去にアドバイスさせていただいたお店の中から、みなさんの参考になると思われる事例を紹介する
“集客アップ実況中継”。
今回は、ある地方都市のそのまた郊外の焼肉店の話。
「土屋さん、やりました!3月はなんと昨対122%!4月も110%超えは確実です。
やることをやれば、結果は出るものなんですね」。
いつもは、渋い表情が多いご主人が、久々に笑顔を見せてくださいました。
ここのところ好調なこのお店、決していい場所にあるわけではありません。
むしろ非常に厳しい立地・エリアといっていいでしょう。
このお店の周辺では、地域経済の牽引者的存在だった事業所・工場の閉鎖や縮小が相次ぎ、お客さんの
“集団消失”が起きています。
結果、飲食店も含めた、さまざまなお店の閉店・撤退が後を絶ちません。
地元での雇用が期待できないため、若者を中心にどんどん他地域に流出し、人口減少と高齢化が加速度的に
進んでいます。
今、地方の多くが抱えている悩みともいえます。
これは、一店舗がどうこうできる問題ではないかもしれません。
しかし、そんな地域でもこのお店は、今年の3月・4月においては昨年以上にお客さんに来ていただけた
のです。
毎月、損益分岐点をクリアするかどうかで、精一杯だった昨年までの状況とは明らかに違ってきました。