崖っぷちオーナーの決意
私が過去にアドバイスさせていただいたお店の中から、みなさんの参考になると思われる事例を紹介する
“集客アップ実況中継”。
今回は、とある地方都市の郊外にある、レストランバーのお話。
席数20席ほどの小さなレストランバーです。
昔は(特に公共交通機関が少ない地方では)、郊外にもお酒中心のお店がたくさんありました。
しかし、飲酒運転の罰則が厳しくなった、2002年の道交法改正をきっかけに、郊外立地でお酒がメインのお店は、非常に厳しい状況になりました。
このお店も同様でした。
値下げをしたり、割引クーポンを乱発したりと、色々やってみましたが、どれも一時的な効果しかありませんでした。
しかも今までとは違う利用者(安さやお得に反応する人たち)が増えるばかり。
「こんなの俺の店じゃない!」
そんな思いが日に日に強くなり、やがてオーナー自身、お店を開けるのが嫌になってきたそうです。
「やっとの思いで開業した自分のお店が嫌だなんて…」
オーナーは愕然としました。と同時に、ハラをくくりました。
「このままダメになるのなら、最後に自分のやりたいことをやろう!」
「もう一度、今までお店を支持してくれたお客さんのためのお店にしよう!」
崖っぷちオーナーの強い決意でした。
そんな時に出会ったお店です。