マッチングプラス

飲食店の多店舗展開マネジメント

05 だるま理論でお金のカベを乗り越える
Profile 廣瀬 好伸(ひろせ よしのぶ)

公認会計士・税理士
株式会社ビーワンフード 代表取締役
飲食業に特化した「お金の専門家」として幅広くコンサルティングを行う。
飲食店経営者・店長向けに、セミナーや研修も数多く実施。
著書に『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル: 23の失敗事例から学ぶ「お金」の壁の乗り越え方』。

夢を叶える会社とは?

前回の続き、
『夢を叶える会社は、お金に強い会社である』
というお話です。

これまで多くの飲食店をサポートさせていただきましたが、夢を叶えた会社の中で、この言葉に当てはまらない会社はないといっても過言ではありません。
夢を叶えるためには、そもそも、「倒産せずに夢を追い続けられる会社」でなくてはなりませんよね。

ある調査によると、飲食店が1年以内に閉店する確率は約3割だそうです。
さらに、5年以内には約7割、10年以内には実に約9割が閉店すると言われています。
つまり、10年後まで生き残れる飲食店は、10店舗中約1店舗しかないということです。
そのような状況の中、弊社は創業してから10年目になりますが、これまで弊社のお客様で倒産された会社は「0(ゼロ)」で、みなさま、夢を追い続けていらっしゃる、または夢を叶えられた方がたくさんいらっしゃいます。
では、なぜこのようなことが可能なのか?

まず、最低限、生き残るためにはなにが必要なのでしょうか?
それが「お金」です。
飲食店で成功しようという夢も、多店舗展開しようという夢も、お金が続かなければその時点で「おしまい」です。
逆にお金を味方につければ夢を叶えられる可能性がぐんと上がりますし、夢を叶えるまでのスピードがきっと上がるでしょう。

ここで思い浮かべていただきたいのが「だるま」です。
「だるま」は倒そうとしても何度でも立ち上がり、決して倒れないですよね。
なぜかと言えば、下半身にしっかりとした重心があるからです。
飲食店経営でも同じです。
会社にしっかりとした「お金の土台(財務基盤)」を築けば、何らかのアクシデントがあったとしても決して倒産することなく、夢を追い続け、そして夢を叶えることができるはずで、私はこれを「だるま理論」と呼んでいます。