経営状態はどの指標で評価される?
前回の『決算書のカベ』の中で、決算書に基づいて銀行内で「格付け」され、その結果次第で融資が可能かどうかや融資条件が決まるというお話をしました。
格付けされる際、決算書をもとに、売上高経常利益率や自己資本比率といったさまざまな経営指標が算出され、その数値によって評価されることになるのですが、その経営指標の中には貸借対照表(以下、「BS」)から算出されるものが非常に多く、かつ、重要度が高いのです。
つまり、損益計算書(以下、「PL」)が良くてもBSが悪ければ、この格付けはなかなか上がりません。
一般的には「やはりPLの方を重視している会社」「BSが読めない会社」が多くいらっしゃいますが、それではなかなか会社としての財務力は高まりません。
では、このBSの中でどのような経営指標に基づいて評価されているのか、事例として4店舗を経営している株式会社ABCのBSをもとに見ていきましょう。