人は“志(こころざし)”と“ゴール設定”で成長する
スタッフのキャリアモデルの例
ではどうすれば人は育つのでしょう?
ポイントは二つです。
まず大事なのは、第1回でお話ししたように、経営者の“志”を言葉にして、それをスタッフに伝えることです。
でも“志”を伝えただけで成長できるスタッフはごく一部です。次に必要な事は、キャリアパスを示すことです。
キャリアパスというのは、スタッフが最終的に目指すべきゴールまでの道筋のこと。
どの仕事がどこまでできるようになったら、どういう地位・役職になれるかといった、仕事のスキルや専門性を高めるための階段といった方がいいでしょうか。
人は、ゴールがなければ頑張れないものです。
また、仕事はマラソンと同じ長丁場。途中の地点にもチェックポイントがないとゴールに到達することができなかったり、時間がかかったりします。
経営者がキャリアパスを示すことによって、スタッフは、自分がこれからどのようなスキルや専門性を身につけていくべきかが理解でき、自分の目指す道を自分で考える助けにもなり、自己啓発意識やモチベーションの高まりにつながっていきます。
共感できる“志”を伝え、明確なキャリアパスを示して初めてスタッフは成長していきます。
これはアルバイトでも正社員でも同じです。
人が育たないと嘆く経営者の方の多くは、この二つのポイントがおろそかになっています。