まずは、やるべき事を徹底しよう
「土屋さん。最近特に厳しいんですよ。昨日なんかお客さん2人です!
何か良い手はないでしょうか?」
良い手は、今までにも色々お伝えしてますけど…というツッコミはともかく、改めてアドバイスしました。
なにせ、プライドの高いオーナーが自分からそれほど熱心に言ってくるのは初めてでしたからね。
ただ、一筋縄では行かない方ですから、私も念を押しました。
「良い手はあります。でも、やっていただかないと、効果は出ません。ですから今から私が言う事を
必ず実行に移していただけるのであれば、良い手をお伝えしますが」
「やります。やります。今までは中途半端でした。今度はちゃんとやります」
「わかりました。ではお伝えしましょう。以前お渡しした、特別レポートがありますよね。
そのレポートの中の“まずやるべき事”、これをやりましょう」
“まずやるべき事”というのは、必要最低顧客数管理法(※下図参照)の徹底です。
「今月は○○○万円必達!とか、日商○万円が目標!と言っても、達成するために何をすればいいのか、スタッフにはピンと来ません。目標を“人”に置き換えていくと、入ったばかりのアルバイト君にも分かりやすいものになります。日々の売り上げを、金額ではなく、ぜひ“人”で追いかけてください」
オーナー、やや期待はずれな表情でした。(いつもの事ですが)
また同じ事の繰り返しになるかもしれない。そう思った私は、ダメ押しでこうお伝えしました。
「私は、今まで多くのお店で取り組んでいただいて、効果のあった方法をお伝えしています。ですので、100%とは言いませんが、きちんと取り組んでいただければ、かなり高い確率で効果があります。そうでなければ、この厳しい時代に、コンサルタントで10年も15年も、商売してこられません。ただし、お店とコンサルタントも相性があります。お付き合いして半年、今度もまた実践していただけないのであれば、お互いにプラスにならないので、契約を解消させていただきたいと思います」