お客さんを元気にさせたオーナーの言葉
当日は、席数40席程度のお店が、開店前にはすでに満席状態!
ピーク時には、店内は多くの立ち飲み客で埋め尽くされ、さらに店の外まで人があふれるほど。
イベントは大成功だったといえます。
しかし、私も含め、当日集まった人たちを最も感動させたのは、開店直後のオーナーの挨拶でした。
「今日は、みなさんどんな気持ちで集まっていただいたでしょうか?『“無料パーティー”といっても、被災地支援のための寄付は募るのかな?』とか、『チャリティーセールとかを同時に開催するのかな?』なんて、思われた方が多いんじゃないでしょうか?」
「そういう事を考えたこともあります。でも、そういう事は他でもできるんじゃないかって思いました。このお店でしかできない事をやろう、と思ったんです」
「みなさんは日頃すでに、被災地を支援するため、行動されているはずです。だから、ウチのお店ではそんなみなさんをねぎらおう、くつろいでもらおうと考えました。それでみなさんが元気になれば、さらにまた支援も盛り上がるだろう、と」
「最近は自粛ムードが広がっていますが、今日は思いっきり楽しんでいってください!そしてまた明日から、みんなで被災地を支援しましょう」
挨拶終了後、集まった方からの大きな拍手が起こりました。
震災以来、悲惨な映像や悲しいニュースを見聞きし続けてきた結果、沈みきっていた我々の気持ちに、久々に火が灯ったようでした。
店内が一瞬明るさを増したようにすら感じました。
そのあとの盛り上がりぶりは書くまでもないでしょう。