マッチングプラス

飲食店の多店舗展開マネジメント

06 資金調達力のカベ
Profile 廣瀬 好伸(ひろせ よしのぶ)

公認会計士・税理士
株式会社ビーワンフード 代表取締役
飲食業に特化した「お金の専門家」として幅広くコンサルティングを行う。
飲食店経営者・店長向けに、セミナーや研修も数多く実施。
著書に『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル: 23の失敗事例から学ぶ「お金」の壁の乗り越え方』。

融資を受けるためのポイント

支店長や本部は一般的に次のような情報を見て融資するかどうかの判断をします。

  1. 1. 事業計画書/出店計画書
  2. 2. 事業説明書
  3. 3. 決算書
  4. 4. 最新の試算表
  5. 5. 銀行取引一覧表
  6. 6. 資金繰り表

つまり、「会って口説く」というより(会わずに)「資料(情報)で口説く」ことが必要なのです。

この中でも特に重要なのが「3.決算書」です。「融資するかどうか」「どういった条件で融資するか」の判断の7割は決算書で決まるといっても過言ではありません。まさに「決算書=資金調達力」なのです。

その決算書が「税金計算のためにつくられている」のが一般的で、私の経験上、資金調達力が上がるようにデザインされた決算書は、100個のうち5個程度です。 つまり、みなさんの会社の資金調達力も知らない間に低くなってしまっている可能性が高いのです。

これが「資金調達力のカベ」です。 ぜひこれを機に自社の決算書を見直してみてください。