マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
11 接触頻度と売り上げは比例する

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

お店を覚えてもらうことから始める

昔から営業している等、地域で一定の知名度があるお店は【お客さんとの定期的な接触】に優先的に取り組んでいただくと、比較的早く成果が出ることが多いです。

定期的な接触といっても、毎週派手な広告を打つとか、常にお得なセールを開催するということではありません。 連絡先のわかるお客さんに、毎月1回ハガキを送るだけでも違ってきます。要は定期的にお客さんと接する機会を作ればいいのです。
あるいは、今までより増やせばいいのです。

接触頻度と売り上げは比例する

これは飲食店に限らず、どんな業種にも通用する定石です。約35年間、マーケティングの分野で仕事をしてきた私ですが、つくづく実感しています。

しかし今時の個人は、仕事、学校、家庭、恋人など、自分と深く関わりのあること以外の情報にはほとんど目を向けない、といっても過言ではありません。

情報の氾濫はもちろん、長年続いたデフレのせいで省力化、効率化が叫ばれ続け、私たち一人一人の仕事量がどんどん増えてきたのも大きな原因です。
つまり、多くの人が“いっぱいいっぱい”なのです。

1回行ったことのある飲食店を、どのくらいの人が覚えていてくれるでしょう?
どれほど美味しくても、素晴らしいおもてなしがあっても、ほとんど忘れられてしまうことが多いものです。