マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
12 忘年会・クリスマス・新年会で成果を残すには?

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

言い方ひとつ変えるだけで、繁盛につながる

そもそも忘年会というのは、鎌倉~室町時代に行われた「としわすれ」が起源だと言われています。
身分の高い人たちが年末に集まり、連歌の会を催したのだとか。いわば、優雅な会だったわけです。

そこで「年忘れ」という言い方をすることを提案しました。
歴史があり、比較的客筋もいいこのお店にぴったりです。

しかも1回転すれば万々歳の大きなお店。
平日はお席の時間制限なしとし、「今年の年末は〇〇でゆっくり『年忘れ』してください」
とアピールしたのです。

メニュー改善後のチラシ

コース内容は例年とほとんど変わっていません。
3,500円(飲み放題付で5,000円)のコースが3種類です。

でも、せっかく「年忘れ」なのですから、あらたに5,000円や7,500円のコースも準備したところ、こちらも予約が入りました。

もちろん「年忘れ」の起源もテーブルPOPなどで紹介しました。その結果、12月は他店の攻勢で毎年売上が下がっていたお店が、前年比125%の売上をつくることができました。

巷では今年も「全○品、飲み放題付、○○○円!」に多くの人が反応すると思いますが、そこだけで選んで、がっかりした経験のある方が毎年増えているのも事実です。

あなたのお店も、今年の忘年会シーズンは“悪魔の呪文”をやめてみませんか?