マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
21 競合店のいないお店をつくるには

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

特別な日に行きたくなるレストランを目指して

まずオーナーが目標に掲げたのは、

  • 1.薄利多売をやめる
  • 2.クーポンや割引でお客さんを集めない
  • 3.お店と料理の魅力をお客さんにしっかりアピールする

の3つです。

そして、自分が一番したいことと(本来の)お客さんが望んでいる事の接点、いわゆるお店の“思い”
明確にし、あらゆる手段でお客さんに伝えていきます。

例えば、

思いの詰まった、読ませるメニューブックをつくる

来店されたお客さんの連絡先を集めて定期的にDMを送る

HPにお店のこだわりをしっかり書く

などなど。

また、以前より人気のあった「バースデーコース」にも、さらに磨きをかけました。
高品質な料理ときめ細かいサービスを背景にした「記念日のレストラン」という切り口で、
お客さんを徹底的に満足させる事に力を注ぎます。

利便性や手軽さ、安さではなく“特別な日に行きたくなる”料理とサービスの提供を目指したのです。

当然、客数は一時減少します。
それでも、本来のお客さんは少しずつですが増えて(戻って)きました。
しかも今度は、お店の“思い”に共感して来てくれています。
こうなると、さらに上質なサービスへのニーズも強まり、客単価は上昇していきます。

贅沢な食材をふんだんに使った「バースデーコース」。