0か100か…両極端な思考パターン
こういう状況は今までにもあちこちで見てきました。
例えば、ある蕎麦屋さんの同業者組合では、
「郊外のチェーン店にお客さんをとられて、個人経営の蕎麦屋はみんな苦戦です!」
また、ある地方の飲食組合の集まりでは、
「外食不況で、今や安売りの店しか流行っていません!」
さらに、ある酒販店主催の集まりでは、
「昨今のアルコール離れで、酒の売上がガタ落ちです。調子がいいのは食事中心の店ばかり!」
確かに、みなさんが肌で感じている事でしょうから、大きな問題に違いはありませんが、解決のための具体策がなかなか出てこないorまとまらない事が多かったりします。
それは「〇か×か」「いいか悪いか」といった、二者択一の考え方に陥ってしまっている事が原因なのです。
こういうのを“0か100か思考”と言い、人が自信を失ったり、困難にぶつかって悩んでいる時に陥りやすい思考パターンといわれています。
つまり、こんな時には「いい」か「ダメ」の両極端な評価に走りがちで、50点や70点といった、中間的な価値づけが困難な心理状態になっているのです。
前ほど集客は楽ではないですが、打つべき手を打ち、さまざまな工夫をする事で、昔ながらの蕎麦屋でも、安売りしなくても、お酒を出す店でも、健闘しているお店はあります。
すべてダメという事は決してないのです。
今回のお話もまさにそうでした。