マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
27 苦しい時にハマってしまう “0か100か思考”とは?

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

まずは100に近づける現実的な対策を

「町の新たな魅力を発掘・発見し、町を活気づかせ、観光客を呼び戻す」という、地域レベルでの目標は目標としながら、1軒1軒のお店は、もっと細かく、現実的に考えてほしい、というお話をしました。

そしていくつか質問をさせていただきました。

「観光客が減ったという事ですが、以前と比べて、地元客との売上比率はどのくらい下がりましたか?」

「観光客の数が減った分、一人当たりの客単価をアップさせるための、メニューやサービスは何か取り組んでいますか?」

「観光客数が減少したのであれば、リピート率を高めるための施策は何か取り組んでいますか?」

「地元のお客さんを呼び込むために何か手を打っていますか?」

しかしながら、勉強会に参加した15軒ほどのお店で、これらの質問にきちんと答えられたお店は1軒もありませんでした。

これが、「0か100か思考」の怖いところです。
みなさん何も手を打っていないどころか、現状把握すらきちんとしていないのですから。