なるべく抱え込まずに、重要なことだけに集中しよう
社長の時間をつくったら、次は「その時間をなにに使うか?」です。
Aさんは外注すべき業務に時間を費やしました。
Bさんは未来への投資に時間を費やしました。
"時間を無駄にしているものを取り除いたならば、
新たに生じた時間を使って重要なことに集中しなければならない
成果をあげるための他のスキルはすべて、
この時間をマネジメントするというスキルと
重要なことに集中するというスキルが前提となる"
(ドラッカー)
"集中せよ
成長戦略は集中を要求する
成長戦略の最大の間違い、しかも最も一般的な間違いは
あまりに多くの分野で成長しようとすることである
成長戦略は、機会のあるところに的を絞らなければならない
自らの強みが異常なほどに大きな成果を生む分野に集中しなければならない"
(ドラッカー)
つまり、「重要なこと、得意なことに集中して、チャンスをいかしましょう」ということです。
Aさんの場合、月々5万円で外注できることを、毎日1時間つかってAさん自身がやっているとすると、Aさんは時給1,600円の仕事をしているようなものです。
社長がこのような生産性の低い仕事をしていては成長の機会を逃してしまいます。
それよりも、Bさんのように、店舗や会社全体のマネジメント、新規出店の商談、業務の効率化、人材採用や教育などの未来投資にあてたほうがより大きな利益を生む可能性が高いと言えます。
参考文献:
P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの原点』ダイヤモンド社
P.F.ドラッカー『実践する経営者—成果をあげる知恵と行動』ダイヤモンド社