マッチングプラス

飲食店の多店舗展開マネジメント

04 ロードマップのカベ
Profile 廣瀬 好伸(ひろせ よしのぶ)

公認会計士・税理士
株式会社ビーワンフード 代表取締役
飲食業に特化した「お金の専門家」として幅広くコンサルティングを行う。
飲食店経営者・店長向けに、セミナーや研修も数多く実施。
著書に『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル: 23の失敗事例から学ぶ「お金」の壁の乗り越え方』。

まずは4つのロードマップをつくろう

ロードマップには4つあります。

  1. ① ゴールに向けたロードマップ
  2. ② ①に沿った中長期のロードマップ
  3. ③ ②に沿った短期のロードマップ
  4. ④ 新規出店時のロードマップ

まず、みなさまはそれぞれ夢を持っていらっしゃると思います。
たとえば、Bさんでいうと“5年後に20店舗”という夢、つまりゴールですね。
まずはこのゴールを明確にすることが必要です。
この時、「いつかは20店舗」ではなく“5年後に20店舗”というように期限を明確にすることと、「できるだけたくさん出店する」ではなく“20店舗出店する”というように具体的な数字で表すことが大切です。

それが決まったら、次に中長期のロードマップです。
たとえば、「5年かけて直営店を10店舗まで増やし、4年後から5年後にかけて、FCで5店舗出店し、M&Aで5店舗を買収することで、5年後20店舗を実現する」といったような感じ、中長期(3年から5年)の事業計画を立てるというイメージです。

次は短期のロードマップです。
たとえば、「5年かけて直営店を10店舗まで増やすために、今年は2店舗出店する」という感じで、これは短期(1年)の予算を立てるというイメージです。

その上で、実際に2店舗出店する際には、新規出店時のロードマップとして、出店計画を入念に立てるということになります。