マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
08 お客を呼ぶファサード

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

よいファサードとは?

大前提:相手は動きながら見ている

ですから一瞬が勝負です。
お客さんはまわりに注意しながら歩いたり、車を運転しながらお店を探しています。ぱっと見て、「このお店よさそう!」と思ってもらわなければなりません。文字情報の伝達力には限度があります(時間がかかる)。できれば、色や形や絵だけで、お店の魅力を伝えたいものです。
とはいえ、文字情報なしですべてを伝えるのはなかなか難しいものです。そこで文字情報を使うわけですが、多くのお店が情報の出し方を間違えています。

お店の看板で多いのは・・・
焼肉 ○○(店名) ×
これでは、なかなか入ってくれません(特に新規客は)
炭火焼肉 ○○(店名) ○

大事なのは、何屋さんなのか?何が魅力なのか?
あなたのお店が店名を見ただけで誰もが行きたくなる有名店なら、店名を訴求するだけでも有効ですが、世の中の大半のお店はそうではありません。何屋なのか、何が魅力なのかをまず大きく知らせましょう。サイン看板類に店名が入っていなくても集客に全く支障はありません。
ちなみに上記の例も実際にあった静岡の焼肉屋さんの事例です。「炭火焼肉」を大きく打ち出して集客がアップしました。ある神奈川の韓国料理店は、店名を大きく出していた看板をやめ、「参鶏湯」とだけ書いた看板に切り替えて客数がアップしました。

知っておいてほしい文字の大きさのルール

せっかくいい情報が表示されていても、読めなければないのと同じです。

●車に対しては、100m手前から読むことができるサイズが理想
歩行者に対しては 文字の高さ=視認距離÷200
(20m手前で読んでほしければ20÷200=0.1m、つまり高さ10cmの文字が必要ということです)

自店のファサードをチェックする方法

お店の外観、サイン類の改善を検討する場合、第三者からどう見えているかを把握することがまず必要です。そこで、お店の場所をよく知らない人にビデオカメラで撮影してもらうと、どう見えているかがよく分かります。ぜひ知り合いに頼んでやってみてください。

以下、実際に私がアドバイスして成果が出た改善例をご紹介します。