マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
09 ご新規さんと常連さん、どっちが大切?

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

お店の情報は埋もれてしまう

初めて来店されたお客さんが、「料理が美味しかったから」「気持ちのいい接客だったから」と言って必ずまた来てくれ、常連客として定着し、さらに口コミまで広めてくれた時代は20世紀で終わりました。

例えば今、初めて来店されたお客さんが、自然発生的に再来店する確率はどのくらいでしょう?
顧問先からのヒアリングや、セミナーでのアンケートなどで私が把握しているのは「20%以下」。10年くらい前は3割以上あったのですが、年々下がってきています。要は満足して帰られても、放っておくと大半のお客さんが二度と来ないということです。

平成20年に発表された総務省の統計によれば、我々一人が一日に受け取る情報量はこの10年で530倍に増えたそうです。人の情報処理能力が10年で530倍になるわけがありません。まさに情報の洪水です。
例えば飲食店の情報もその多くは届かないし、気づいてもらえない。また気づいてもらえたとしても、情報が多すぎて整理できない=選べない。そして、行ったことのあるお店ですらも忘れてしまう、といったことが頻繁に起きています。