手づくりハガキで信頼度アップ! 景気に左右されない経営へ
【事例】割烹料理店(大阪)
創業50年の和食店。地元では美味しいと評判で、夜だけで3回転するほどの人気店でした。地元の中小企業経営者を数多く得意先に抱えていたが、バブル崩壊後、お客さんが減少。気づくと「最盛期で150社あった得意先の8割くらいが潰れていた」。
その一番苦しい時期、私の通信講座を聴いていただき、これだと思ったそうです。それまでは、やみくもに広告を出したり、割引したり、色々やられたとのこと。
客単価は1万5,000円。メインの客層は60~70代(主に会社やお店のオーナー)。メルマガやブログはなく、リストを集めてハガキを送るという方法を選びました。毎月2,000通くらい送るようになってから、売上の波がなくなり、接待中心のお店でありながら、景気に左右されなくなったそうです。リーマンショックも何とか乗り切った。
毎月のDMは、セールの告知や来店誘導ではなく、お客さんとの信頼関係を深め、それを保つための内容。基本的には季節のあいさつだけのハガキを送っています。販促のDMは年間4回にとどめていらっしゃいます。
顧客リスト収集は大きな壁ですが、このお店は、接客係が会話の中で、関係づくりができたら、アンケートをお願いするそうです。そうなると、ほぼ100%書いていただける。記入をお願いするのは、デザートを食べ終えたタイミングです。
今では毎月1,000枚~3,000枚のハガキを手書きするため、料理人も含めたスタッフ全員で手分けして取り組んでいます。手書きと印刷では反応が2倍以上違ってくるので必ず手書きです。これまでコツコツ集めた顧客の情報は現在6,000人分。
一時は赤字も出たほどのピンチから見事に立ち直ったお店です。