マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
24 地域に根ざしたお店の役割とは?

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

自店よりも地元の魅力をアピール

地元で生まれ育った、地元大好きのオーナーは考えました。

「この街だって、見どころはいっぱいあるのに…」
「そうだ、お客さんにこの街のいいところを教えてあげよう!この地域の歴史や魅力を伝えていこう!そうする事が、ここ(転勤族が多いオフィス街)で営業しているウチの店の役割じゃないか!」と。

その後、このお店のスタンスは大きく変わっていきました。

店内ツールや、お店のメルマガやニュースレターも、地域情報満載になりました。新メニューや、フェアの案内といった、それまでやっていたお店のアピールは少なめにして、地域の見どころや季節の催し物情報などをアピールしていきました。

すると、どうでしょう。

メルマガ(週刊)発行の翌日や、ニュースレター(月刊)を発行してからの一週間、来店数と予約の電話がじわじわアップしていきました。
もちろん、読者も右肩上がり。
地域情報を発信するようになってから、明らかにお客さんが増えたのです。

さらに、転勤してこの街を離れた方も、お店を忘れずにいてくださる方が多く、その後出張などでこの街に来られた際も、必ず寄ってくださるお店になりました。

大型店ですが、今や金曜ともなれば、予約しないとまず入れない人気店です。