マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
24 地域に根ざしたお店の役割とは?

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

モノにできない思いを訴えかけよう

一方B店の業績はどうかというと、毎月赤字と黒字を行ったり来たりの状況。

冒頭でもお伝えしたとおり、この2軒は、立地も料理も接客もほぼ互角です。
和風居酒屋という業態も、メニュー構成も、客単価も、ほぼ同じお店。
料理やサービスといった、目に見えるモノ、形あるモノにはほとんど違いはありません。

では、なぜ業績に大差がついてしまったのでしょうか?
両店のアピールポイントをもう一度比べてみましょう。

A店 転勤で他の地域から来られた方に、この地域の名所や、文化・伝統といった、この街のいいところを知ってもらいたい。
B店 ○○直送の鮮魚と、豊富な品揃えのお酒を堪能してほしい。

訴求の質が違いますよね?

A店は、お店の考え方や姿勢、いわゆるお店の“思い”が前面にアピールされている。
B店は、料理やお酒といった、お店の“商品”が前面にアピールされている。

あなたのお店はいかがですか?
B店に近い方が意外に多いんじゃないでしょうか?