お客さんの感想をメニューやサービスに反映していく
彼の質問はそれだけにとどまりません。
常連さんはもちろん、会話ができるようになったお客さんには、タイミングを見てもっと突っ込んだ質問を投げかけます。
「今度こんなのをやってみようと思うんだけど…」
「こういうサービスをされたら、楽しいかな?」
といった感じで、お試し料理やお試しサービスを積極的に提供していく。
で、お客さんの反応を見ながら、
『このメニューはいけそう』
『このサービスはイマイチかな』
と考える。
言ってみれば、発売前のテストマーケティングを行なっているのです。
この反応をもとに生まれた、新メニューや新サービスはほぼヒットします。
話し上手で、人なつっこい、オーナーシェフならではといえるかもしれませんが、元々は厨房で黙々と料理をつくる人でした。
お客さんとの会話は得意ではなかったのです。
ではなぜ彼が、このような“質問力”を身につけたのか?