まずはお店を知ってもらうための努力を
大きな改革は経営的にもお店のスタッフにも負荷がかかります。
なんとか結果を出さなくてはいけません。
反応が良くなければ、スタッフのモチベーションは下がり、社長の元気もなくなります。
特に内装工事などは一時的に大きな出費を伴います。結果が出なければ資金繰りに影響します。
しかし、お話を聞いて私が驚いたのは、これらの積極的な策を打ちながら、告知をほとんどやっていないことでした。
やった事といえば、店内に手描きポスターを貼ったり、各テーブルにPOPをおいたり…といった程度。
店内改装後の定番である「リニューアルオープンフェア」告知もなし。
詳しくお話を聞いたところ、このお店は、年間の広告・販促費が、年商の0.5%以下だった事が分かりました。
家族経営の個店並の低さです。
もちろん、お金をかければいいというものではないですが、これはあまりにもかけなさ過ぎ!
新メニューの投入や、魅力的な提供方法の導入は、一定の効果があるはずです。
しかし、料理の魅力をアップしただけでは、お客さんは増えません。
“魅力がアップしたこと、変わったことを知らせなくては始まらない”のです。
にもかかわらず、告知にはお金も手間もかけない、工夫もない。
メニュー開発には、あれだけ情熱を傾けるのに…
モノが少なく、すっきりとしたオシャレな店内。しかし販促物はあまり目に入りません。
その結果、今までにも大小様々な手を打ってきましたが、単に告知不足なだけかもしれないのに「反応イマイチ」~「失敗」ということで片付けられてきたようです。
元々地域に愛されているお店です。
多くの人に知ってもらえば、必ず何らかの反応が出ると思うのですが…