数字をもとに突き詰めて、目標を達成する
例えば食器。このお店はセンスのいい器が多いのですが、そこにも“科学”の裏付けがありました。
売上目標を達成するために、目標客単価を設定し、そこから、お客さん一人当たりの想定注文数(ドリンク2.5杯。フードは3品などといった具合)を算出しますが、そこまではみなさんもやられているんじゃないかと思います。
美しい盛り付けも特徴だが、まずはお皿のサイズにこだわる。
このお店では、さらに、どれくらいの大きさの皿やドリンクが同時にテーブルにのらなければならないかまでもきっちり算出し、それに基づいて食器選びをします。
つまり、食器の選択基準はまずサイズなわけです。それをクリアした上で器のセンスや盛り付けを検討するのです。
オーナーは言います。
「食器屋さんでそういう提案をしてくれる人がまずいないんですよ。そういうことを全く考えずに『これどうですか?雰囲気あるでしょ!』なんて、見本持ってこられても、ねえ。」
そして、販売促進ではもちろん、反応を数字で見ることを徹底しています。
基本的に値引きはしないお店ですが、広告や販促物の反応を見るための特典は用意します。そして、チェック!チェック!チェック!
フリーペーパーへの広告、グルメサイトでのクーポン、ポスティング、手配りチラシなどなど、すべて反応をチェックします。
どの時期に、どんな内容で、どんな特典をつけたら反応がいいのかを常に探っています。
こういったことを長年続けていると、広告などの費用対効果が非常に良くなります。
野球のバッターに例えるなら、ホームランか三振か、ではなく、確実にヒットを飛ばすタイプと言えますね。