マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
35 繁盛の秘訣は、'科学'と'気'のバランス経営

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

「なんとなくイイ」を醸し出す、お店のムード

このように数字で見ることで、堅実な経営をしているお店ですが、オーナーは、あることも非常に重視しています。

それはお店の“気”について。
気というと、何やらスピリチュアルな感じがしますが、私たちも日常的に感じている“ムード”のことです。

みなさんも経験がありませんか?
“なんとなく入ってしまうお店”とか
“入ったとたんに、なんだかテンションが上がるお店”など、
「アピール力のあるファサード」とか「お客を魅了する内装と接客」とかが特別すごいわけじゃないのに、なぜか入ってしまうお店や心躍るお店ってありますよね。

別にお店じゃなくても、家でも、あるいは人でもいい。
あの家はなぜかよく人が集まる、何故かある人の周りには自然と人が集まってくる、なんていうのも、同じ原理です。こういうことってありますよね。
特定の場や人が強い磁力を持っているような感じです。

私のような仕事を長年やっていると、お店の前に立てば、あるいは店内に一歩入れば、お店が好調かどうかだいたいはわかります。
業績は問題なくても、オーナーが何か問題を抱えている、なんていう場合もあります。

『なんとなく、お店の空気が淀んでいる・・・』

これは別に、修行を積んだ鋭敏な感覚が必要とかいうものではありません。
少し客観的に顧客目線でお店の入口や店内を眺めてもらえれば感じられるはず。

彼のお店では、そんな時に何をするか・・・