マッチングプラス

飲食店の多店舗展開マネジメント

09 損益計算書のカベ
Profile 廣瀬 好伸(ひろせ よしのぶ)

公認会計士・税理士
株式会社ビーワンフード 代表取締役
飲食業に特化した「お金の専門家」として幅広くコンサルティングを行う。
飲食店経営者・店長向けに、セミナーや研修も数多く実施。
著書に『1店舗から多店舗展開 飲食店経営成功バイブル: 23の失敗事例から学ぶ「お金」の壁の乗り越え方』。

「経常利益率」で事業活動の収益力を判断

1. 売上高経常利益率
経常利益率
=経常利益23,254,194円÷売上高394,871,022円×100
=5.9%

一般的に中小企業では、借入金への依存度合が高いので、金利の負担は避けられないことから経常的な費用と見なされ、これを控除した後での収益力である経常利益が経常的な経済活動の成果を示すものとして、会社の事業活動全体の収益力を見る上で重要な指標となります。
会社の収益性をはかる上で重要な指標となり、もちろん高ければ高いほど良いです。
株式会社ABCは居酒屋業態の店舗を経営していますが、ある統計データによると黒字企業の経常利益率の平均値は3.7%程度となっているので、その水準と比べると非常に良い状態と言えます。

この指標の目標値は4%から5%程度以上ですので、それを下回っていれば収益性が低いと見られてしまいます。