必ず超えておくべき2つの「分岐点売上高」
4. 損益分岐点売上高と収支分岐点売上高
変動費率
=売上原価(※)131,528,751円÷売上高394,871,022円×100
=33.3%
固定費
=販売費及び一般管理費243,302,520円+営業外費用1,033,038円
=244,335,558円
損益分岐点売上高
=固定費244,335,558円÷(1-変動費率33.3%)
=366,320,177円
※ここでは簡便的に売上原価のみを変動費としています。
損益分岐点売上高とは、「利益がゼロになる売上高」ですので、この売上高を超えないと赤字になるという目安です。
ただ、「利益がゼロになる売上高」を知っておくのは当然なのですが、それを目標とするわけにはいきません。たとえば、先ほどの売上高経常利益率について、10%を目標にするとすれば、
固定費244,335,558円÷(1-変動費率33.3%-売上高経常利益率10%)
=430,926,910円
となるので、「売上高430,926,910円を出せば売上高経常利益率10%が達成できる」という目標になります。
さらに、利益が出ていてもキャッシュ・フローが悪ければ決して良いとはいえません。仮に「利益が出ていても、そこから税金を支払って、借入金を返済すれば、お金がほとんど残らない」ということであればダメです。
このキャッシュ・フローまで考えて、「キャッシュ・フローがゼロになる売上高」を収支分岐点売上高と言います。
先ほどの損益分岐点売上高と同じように、その収支分岐点売上高を超えるだけではキャッシュ・フローはギリギリです。
「お金を毎月100万円貯めるためにはいくらの売上が必要か」ということも試算できるので、そこまで一度計算してみていただければと思います。