お客さんの視点に合わせたお店づくりへ
そんな時、フォークとナイフを使いにくそうにしている常連さんを見ていて、オーナーが決断しました。
お箸を置く事にしたのです。
要はスペイン料理店という“垣根”をとっぱらって、気軽に楽しめるお店にしようと決めました。
料理も、ほとんど注文の無いコース料理をやめ、小皿料理中心のいわゆる“おつまみ”メニューを倍増。
そして、今では当たり前ですが、当時としては珍しいワインのグラス売りも実施。
ずらりと並ぶ大好評のワイン
それからはお客さんも順調に増え、今では週末どころか
平日でも予約しないとなかなか入れないという人気店に!
いつも通ってくれていたお客さんにとって、そのお店は、
スペイン料理の店じゃなかったんです。
“ワインの飲める居酒屋”だったんです。
お店がそこに気づいた結果、繁盛店になりました。