マッチングプラス

失敗しない!出店ナビ
20 お店の魅力・強みを、お客さんの視点で考えよう

土屋薫氏

集客UP塾 塾長
日経レストラン「悩み解決クリニック」専任アドバイザー
個店・専門店等、中小規模の既存店の業績アップに数多くの実績を持つ

伸び悩みの理由が隠された2つのパターンとは?

[事例その2]

とあるラーメン専門店の話。
秘伝のスープ、自家製麺に自家製チャーシュー、すべてにこだわった美味しいお店です。
しかも駅前という好立地。

ですが、開店当初はパッとしませんでした。

オーナーは悩みました。
そしてお客さんを観察し始めました。

すると、お客さんには2つのパターンがある事に気づいたのです。

1つはスープの残り具合。

6割以上のお客さんは、スープを完全に飲み干して帰られます。
男性はもちろん、女性もスープを残す人はまずいなかった。
一方、4割近くの人は、スープをけっこう残していく。

これはある程度予想できた事でもありました。
一般的なスープとはかなり違った方法でつくられるこのお店のスープは、個性的な味。

好き嫌いがはっきり分かれる味でした。

でも、このお店は10人そこそこで満席になる、カウンターだけのラーメン専門店。
個性あふれるお店づくりで勝負するお店です。
当然、スープの味も万人受けを狙っていません。