答えは、食べ終わったどんぶりにあった
引き続きお客さんを観察した結果、さらにもう1つの発見がありました。
それは、スープを飲み干したお客さんはほとんどまた来てくれている、という事実。
そこで、オーナーは確信しました。
「そうか、これでいいんだ!」
それからは、店内のPOPもメニューブックもお店のホームページも、スープの事だけをアピールするようにしました。
それまでは、スープのこだわり、麺のこだわり、チャーシューのこだわり…といった具合に、
“こだわりのてんこ盛り状態”でした。
すると、じわじわですが、お店の評判を聞いて新しいお客さんが増え始めました。
中には、カウンターに腰掛けるなり
「このお店、熟成〇〇スープなんだって?気になって来てみました!」
なんて話しかけてくる方もいたのです。
こだわりをスープに絞って大盛況!
スープに絞った情報発信が功を奏し始めた時、マスコミの目にもとまり、テレビや雑誌で紹介されるや一気に人気店になりました。
通ってくれていたお客さんの食べ終わったどんぶりに答えがあったのです。
お客さんは教えてくれていたんです。
「この店はスープが最高!」と。