ラーメンの一番の売りを再確認
それは、スープを飲んだ時の反応が一番大きく、感想も一番多く耳にしたこと。
麺や具材に比べ、スープがお客さんにいかにインパクトを与えているかをあらためて実感したのです。
そして、ご主人は確信しました。(正確には再確認したといった方がいいでしょう)
このラーメンの一番の売りは“スープ”だということを。
何度も味わいたくなる個性的なスープをベースにした一杯
他店にはない、個性ある味を求めたラーメンの開発。
なかでも一番こだわり、そして苦労したのがスープでした。
その強烈な個性ゆえ、苦手な人もいるでしょうが、それはそれでOK。逆に大好きになる人も必ずいるはずです。
新規参入する個人店が、万人受けを狙っても勝てません。
実際、1回食べてやみつきになり、週に3回4回と通ってくれる常連がすでに存在していました。
もちろん、個性あふれる自慢のスープだけでは美味しいラーメンは完成しません。
スープにマッチした、麺や具材にも徹底的にこだわりました。
その結果、お客さんへのアピールとなると、店頭でも広告でも、
「スープは○○で、麺は△△で、チャーシューは□□で…」
といった具合に、売り文句をいっぱい並べてしまっていたのです。
『これではダメだ・・・』
ご主人は、はっと我に返りました。