まずは根っこにある問題点を改善しよう
いきなりメニューや内装を変えたりするのではなく、まずはお通しの工夫からしてみることに。
いつも出している中華風のお通しに加え、韓国風、ネパール風などのお通しも出すようにしたところ、反応は上々でした。
さらに、ネパールDay、韓国Day、といったような日を設け、料理やお酒などで、その日の“テーマ国”を満喫できる日にしたところ、これがヒット。
お客さんにも喜んでもらえ、スタッフのモチベーションも上がりました。最近では学生スタッフがオーナーに企画の提案をしてくれるそうです。
表情が明るくなってきたオーナーが私に言いました。
「どういう外観・看板にしたらいいか、やっと具体的なイメージがわいてきました。あの時、ただ目立つだけの看板をつくっていても何も解決しなかったと思います。ありがとうございました。そこで、あらためて看板の相談をしたいんですが…」
私が、今度はすぐに引き受けたのは言うまでもありません。
【土屋の一言】
お店が不調な時は、つい目に付きやすいものに意識が行きがちです。
しかし、そこだけを手っ取り早く直しても、効果が出なかったり、一時的だったりするものです。
今回のケースも、売上不調の根本的な原因は、お店が目立たないことではなく、お店の“売り”があいまいだったことでした。
あなたのお店がもし不調なら、目に付くことだけでなく、その根っこにある問題点を見つけ、まずはそこから改善してほしいと思います。